学会当日に向けた準備
発表資料の作成
発表形式が口頭発表(オーラル)の場合、Powerpointで発表資料を作ろう.
学術集会によってさまざまであるが,開始時刻の30 分前までに発表データ登録(PC受付)を済ませてることが多い.でも今後は,事前に発表用スライドの登録をして,当日は手ぶらで会場に現れたらよいというのが主流になるかもしれない.
また,最近は,研究発表スライドの表記を英語で作成するのを推奨する風潮が多くみられる.海外の学術集会の参加者を多く募りたいのらしい.
発表データをUSBフラッシュメモリまたはCD-Rに(コピーする際ファイナライズ作業を行い)保存して持っていこう.
また,Power Pointの「発表者ツール」は使用できないことがほとんどである.事前に練習しよう.
データ形式(Windows版 Power Point 201Xまでで,フォントは,MS 明朝、MS ゴシック、MS P 明朝、MS P ゴシック、Times New Roman、Century 等)は学術集会のホームページに従って作成しよう.
スライドは30秒から1分ぐらいで1枚のペースが目安.大体7分の発表だったら10枚ぐらいかなあ.あんまり多すぎるのは×.時間が足らなくなってしまう.
ポスターの場合、1枚にまとめよう.A4だったら貼りにくいのでA3以上,ポスター屋さんに外注したら1200×900mmぐらいまで可.布タイプは海外に持って行くとき折れが気にならないから非常に便利.要は貼りやすいかどうかの違いだよ.
練習しよう.
共同研究者に練習する姿を見てもらおう.誰もが経験すると思うが,最初は「えーと,えーと」という間が多く入って時間を軽く超えてしまう.共同研究者からの駄目だしを真摯に受け止めよう.
また,スライドに書いたことはまじめに言わなくてもよいと思う.「これまでの治療では,いくつかの問題があります」と言葉で言い,スライドに書いた具体的の問題点をマーカーで示せばよいと思われる.
何日か練習すれば,そのうち覚えてしまう様になる.
また,言葉を詰め込みすぎないで.NH〇の特番みたいに,ゆっくりと丁寧に話そう.
想定質疑応答を考えよう
想定質問を考えよう.テーマを決めるときに調べた論文が役に立つ.
「いやだなあ」と思うことが質問されるというパターンが多い.最悪,「それは共同研究者とも議論しあったんですけど,今のところは分かりませんでした」と言うしかない.分からんものはわからん.世の中すべて考えれば解が見つかるというのであれば,病気はなくなるし世界平和も成し遂げられる.要は逃げないことであり,「逆にあなたの方はどう考えますか?」と聞いてみたらよいかもしれない.学術集会という場の縁(えん)もあるし,相手も一生懸命考えてくれるだろう.
名刺の準備
名刺とかSNSとか自分をアピールする材料を準備しよう
学術集会当日やること
当日,受け付けを済ませ,時間までに発表会場に向かおう.少なくとも10分前には椅子に座っておこう.
発表が終わった,やれやれ,と思った後が大事。質疑応答が待っている.
この質疑応答が何よりも大事で,さらに研究を進めるヒントがぎゅーっと詰まっている.また,質疑応答には出なかったけどフロアにて質問されたというのは同様に大切なこと.思う存分議論してください.
繰り返すが,質疑応答ならびにフロアにての議論は貴重な経験。
15-Oct 2020