自分的に自信作?!
新規作成論文のIntroductionの修正にあたり,色々と書き替え・加えました.結構力作です.時間は,2か月ぐらいかかったかなあ.
修正方針としては,(IGRTを用いたSRS/SRTの重要性)(IGRTを用いたCyberKnifeの利点)(IGRTの課題)(当院の現状,苦労しているところ)(研究の経緯・目的)に沿って見直した.
一人で考えたものは,(IGRTを用いたSRS/SRTの重要性)(intra-fraction variationの必要性)(1 mmを超える動きの発生)(患者の被ばく線量は増加)(Imaging intervalの重要性・問題点)(研究の経緯・目的)に沿って組み立てられていた.
これはこれで良いのだけれど,マージンの必要性と研究の意義がもう一つと,世の中の流れは”治療線量デリバリーの改善とイメージング線量の最小化へ”へ目が行ってるよということへの対応がいまいちということだった.
29-Nov. 2020
例題
僕一人で考えたもの
頭蓋内の腫瘍に対する定位放射線治療は,手術と同等の効果が期待できる高精度な照射方法として広く用いられている.一部略
IGRTを用いた定位放射線治療では, 治療前の位置決めにより開始時の患者変位を限りなく”zero”にすることが可能となるため,治療毎の患者変位(inter-fraction variation)よりも治療中の患者変位(intra-fraction variation)[14]を管理が重要である.すなわち,今後更なる高精度放射線治療を実施するためには,intra-fraction variationの低減が必要になる.非侵襲的な固定具を使用した頭部治療におけるintra-fraction variationについては咳・嚥下・くしゃみ・呼吸などの短時間に発生する1 mmを超える動きについて報告があり, intra-fraction variation を低減するためにはできるだけ短い間隔で位置照合・補正を繰り返す必要がある.しかし,今日広く使用されているX線を用いた画像照合装置 [17-21]ではImaging intervalは数秒未満で行うことは困難であり,また,頻繁にX線画像を撮影すると患者の被ばく線量は増加する.画像照合装置による被曝は放射線感受性の高い臓器への2次がん発生のリスクとなるためthe risk of secondary cancers ,可能な限り減らすべきである[22-24]が,現時点では治療品質の担保と被ばくの低減を両立するための画像照合回数及びImaging intervalは明らかにされておらず,施設ごとに決定する必要がある.
本研究では,...一部略
僕と2人の学者さんで考えたもの
頭蓋内の腫瘍に対する定位放射線治療は,手術と同等の効果が期待できる高精度な照射方法として広く用いられている.一部略
IGRTに特化したCyberKnife systemsでは,治療の最初から終わりまで患者の位置を監視する画像誘導技術によって患者の位置の正確な把握を可能としているので,治療線量も正確に行うことが出来る[14].しかしX線を使用したCyberknifeでは欠点(risk)もあり,それはit becomes the risk of the side effect development to a radiosensitive high organ. 具体的には皮膚のやけどや白内障などの確定的損傷のリスクと、癌や遺伝的欠陥を誘発する確率論的(確率的)リスクになる.被ばく線量の管理に関する一般的なガイドラインとしてAAPMからTG-75 and TG-180が提供されており,治療線量デリバリーの改善とイメージング線量の最小化-represented by the acronym ALARA—as low as reasonably achievable[17],とをトレードオフする最適化戦略を推奨している [16, 17].当院でも頭蓋内治療において平均30回以上のTLS image acquisitionsを行っている [18].地道な研究に基づきintra-fraction variationを低減させることを実践しており,当院でもALARAに従う被ばくの最小化を行っている.しかし,臨床のCyberKnifeのCTV-PTV Marginは0-2 mmが用いられており[19],IGRT時代のSRS/SRTはより高度な計画,デリバリーが要望される.またALARAに従う最適化戦略の決定はそれぞれの施設に委ねられている.
そこで我々は,imaging doseを最小化すれば(imaging intervalを長くとれば)最適なintrafraction variation からPTV Marginが求まり,治療線量デリバリーの改善とイメージング線量の合理的な最小化が達成可能という仮説を立てた.以前の我々が実施した研究では、放射線被曝を伴わない専用の圧力センサを用いて頭蓋内放射線治療における頭蓋内頭部の動きを検出するための専用リアルタイムモニタリングシステムを開発した[20]。本システムは、TLSの間隔ごとに連続的に頭部の変位を検出することができ、1 mm以下の分解能で放射線被曝なしに検出することができる。
本研究では,...一部略